2024年5月カレンダー特集
今年の母の日5月12日!!
カーネーションはナデシコ科の植物で、多年生の植物です。大変ポピュラーな花です。世界中で多種多様な種類や色目が出荷されています。ヨーロッパでは品種改良が活発に行われ、日本には江戸時代に輸入されてきたと言われています。今では300種類以上の品種があります。咲き方もスタンダード(一輪咲き)、スプレータイプ(1本の茎から複数花が咲いている)ものがあります。
【花の形もいろいろ】
▪剣弁咲き 〈けんべんざき〉
花びらの先が尖っていてギザキザしている咲き方です。最も多く出回っている咲き方です。
▪丸弁咲き 〈まるべんざき〉
花びらの先が丸い咲き方です。可愛らしい印象です。
▪スター咲き
上から花を見ると星型に見える咲き方です。スプレータイプのカーネーションに多く見られます。
【花色によって花言葉が変わります】
▪赤は「母への愛・真実の愛」 ▪ピンクは「感謝の心・暖かい心」
▪オレンジ「情熱・熱烈な愛・清らかな慕情」 ▪紫「気品・誇り」
作品コンセプト
2024年カレンダーテーマ ラブ&ピース~大切な人に贈る花~
デザイナー紹介
伊藤 有実子(YUMIKO ITO)
KALIANg 店長
1994年 山形県生まれ
東北芸術工科大学 金工専攻のち2017年4月KALIANg入社
現在店長として業務をしながら日々勉強させていただいております。
【お花の豆知識】
~母の日の始まりは白いカーネーションがシンボルだったんだ。母の日を作った人のお母さんが大好きだったからなんだよ。~
アメリカのアンナ・ジャービスが、母親を偲び、追悼式で母親の好きだった白いカーネーションの花を手向けたことが由来です。海外では母の日=カーネーションではない国もあります。オーストラリアは菊。北半球のオーストラリアは秋を迎えて菊が見ごろになるからだそうです。イタリアはアザレアの花が一般的です。タイハジャスミン。フランスはお母さんが花に限らず、喜んでくれるもの。ハンガリーは母親に限らずすべての女性に花やプレゼント贈ります。
【世界の母の日。何を贈る?】
▪オーストラリア 5月の第2日曜日 菊の花。菊のマムと母のmamがお母さんと言う意味から贈られるようになりました。南半球のオーストラリアは秋の母の日になります。ちょうど菊の花「クリサンセマム」が見頃から贈る習慣となりました。
▪イタリア 5月の第2日曜日 アザレアの花をお母さんに贈ります。アザレアはピンクの花びらがフレア状に重なりあってスカートを連想させるとてもチャーミングな花です。イタリアでは広場でアザレアの鉢を販売して収益の一部をガン研究に使われています。花言葉は「お体を大切に」があります。
▪韓国 5月8日 両親への感謝の日。一般的にはカーネーションを贈ります。
国によってプレゼントや日にちは違いますが、母への愛は世界共通。日本は5月の第2日曜日です。日頃の感謝の気持ちを伝えしましょう。
【カーネーションの切花を飾るには】
まずは花瓶をしっかり洗って下さい。花瓶内にぬめりや汚れがあると雑菌が繁殖して長持ちしません。水につかっている葉は取り除いて下さい。水に触れている葉が腐食していきます。但し葉を取り除く時カーネーションの茎には節がありますので、そこからポキッと折れやすいので、気を付けて葉を取り除いて下さい。又、水を多く入れすぎると浸っている茎が痛むので、花瓶が倒れない程度に、1/3~半分程度の水の量に抑えていけて下さい。
夏場は水を毎日替えて下さい。毎日替えるのがお手間の場合は、延命剤をご使用されると良いでしょう。雑菌を減らし栄養剤も入っているので花が綺麗に色付きます。ただし延命剤を入れているからといって、雑菌がなくなるわけではありませんので、水が濁ってきたら新しい水に変えて下さい。飾る場所は、風通しが良く直射日光が当たらない玄関やリビングに置いて下さい。又、エアコンの風は切花にとって強敵です。エアコンの風が直接当たらない場所に置いて下さい。
【カーネーションの鉢を来年も咲かせるには】
カーネーションの鉢は太陽が大好きです。よく日の当たる風通しの良い場所に置いて下さい。室内の窓辺でも構いませんが、長く花を咲かせるには、十分な直射日光が必要です。表面の土が乾いたら、鉢底から出るまでタップリと水を与えて下さい。但し根腐れの原因となりますので、受け皿に水をためないようにして下さい。長く咲かせるには、月2回ぐらいは液体肥料を与えて下さい。痛んだ花や終わった花は、そのままにしないで早めに摘み取りましょう。
カーネーションは多年生の植物です。大事な息子さんや娘さんからもらった花を「来年も咲かせたい」と思う方も多いと思います。梅雨前に「切り戻し」と「植え替え」をしましょう。花が終わった すべての茎を半分程度に切ります。それから一回りから二回り大きな鉢に植え替えましょう。冬場は室内に入れたり、霜にあたらないように軒先に置いて下さい。
スズランの日 5月1日
~聖母マリアの涙の花~
スズランの日は「聖母マリアの涙の花」とも言われていて、花言葉は「純潔」「純粋」です。5/1のフランスのお祭りで、フランスでは大切な人や恋人に春の訪れをもたらすスズランを贈ります。このスズランの日には、日頃の感謝や想いを込めて身近な人にすずらんの花が贈られます。5/1はフランス中がスズランでいっぱいになると言います。一般の人もこの日はスズランの販売ができるそうです。花屋さんから距離を取っての販売とルールはあるようです。
由来は1561年、フランスの王様であったシャルル9世にスズランの花束が贈られた事が始まりです。シャルル9世はスズランをいたく気に入り、宮廷の婦人たちにも「幸福を贈る。幸運を分け与える」と贈りました。それが庶民にも広がり現在も愛されるお祭りとなりました。
スズランは、ユリ科に属する多年草の植物です。見た目の釣り鐘型の花姿も愛らしく、香りの世界では「三大フローラルノート」とも言われいます。代表の花は、ジャスミン、バラ、スズランがあげられていて、香水の原料にも使用されています。こんな可愛らしいスズランですが、花と根には毒があります。水の取り換え時には、お子さんやペットが触れられないように気をつけなければなりません。
まだまだ日本では馴染みが少ない「ススランの日」ですが、母の日前にお花屋さんを覗いてみてはいかがでしょうか。きっと幸せが訪れます。
端午の節句 5月5日
~菖蒲と花菖蒲は同じなの?~
5節句の一つで、菖蒲の節句(男の子の節句)と言われています。「菖蒲」はショウブ科ショウブ属(サトイモ科)。「花菖蒲」はアヤメ科アヤメ属です。葉の形が似ている事から同じような名前になりました。つまり菖蒲と花菖蒲まったく別の植物です。
【菖蒲】
「勝負」と読み方が同じ事から男の子にとって縁起の良い植物となりました。そして、端午の節句の菖蒲湯に用いられるようになり定着しました。この強い香りをもつ菖蒲は邪気を払い「無病息災」の意味があります。このように縁起の良い菖蒲ですが、花はとても小さく緑色で質素な印象の為、華やかな花を咲かせる花菖蒲の生産の方が多くなりました。
【花菖蒲】
葉の形が菖蒲に似ていますが、花が綺麗なので「花菖蒲」という名前が付いたと言われています。各地で行われる「菖蒲祭り」は「花菖蒲」のお祭りです。5月5日の端午の節句には、お部屋に花菖蒲を飾って子供の健やかな成長を願いお祝いしたいですね。
母の日参り 5月12日
~天国のお母さんにお花を贈ります~
一般的にはお母さんに手向ける花として、白いカーネーションを思い浮かべるお客様も多いと思います。花言葉は「亡き母を偲ぶ」「私の愛情は生きている」です。白色のカーネーションは母の日のルーツにふさわしく故人を偲ぶ意味のある定番の花です。
白いカーネーションにこだわらずに、生前のお母さんが好きだった色や花をお勧めするのも良いでしょう。好きだった花を墓前や仏壇にお飾りするのは、感謝の気持や尊敬の念や在りし日の姿も供に思い出されるのではないでしょうか。
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